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神木隆之介 × 染谷将太 in 六本木

 2017年3月18日、映画『3月のライオン』の初日舞台挨拶を控える神木隆之介、染谷将太を六本木のビルに訪ねた。空中庭園とはいかないが、ここには空をのぞけるスペースがあって嬉しい。

 神木に六本木の街への馴染を聞くと、「映画を観に行くことがあります」と答えた。大きなスクリーンで鑑賞できることが魅力だという。一方の染谷は展覧会などで美術館を訪れることがあるそうだ。

 近く麻布エリアは飲食店のイメージが強いという話題に、染谷が話す。

 「麻布に美味しい洋食屋さんがあってね......名前忘れちゃったんだけど(笑)」

 全く頼りにならない情報に神木が笑う。

 普段から仲が良いのですか?の問いに「仲いいですよ」と同時に答える。若くして俳優を志し、以来走り続けてきた二人だから分かり合えることがあるのだろう。それはそのまま神木演じる桐山零と染谷演じる二海堂晴信の切磋琢磨する関係を思わせる。

 映画はプロ棋士・桐山零と彼をめぐる人々の物語、そこには彼らの暮らす街の姿が映る。桐山零が暮らすアパートは、正面を川の流れる印象的な場所にあった。実際の撮影場所を神木に尋ねると、「浅草よりの隅田川沿い」だという。流れで好きな街を聞くと、同じ浅草の名前があがった。

 「落ち着くんです。商店街の雰囲気だったり、人との距離を近く感じます」 

 染谷も話す。

 「隅田川もそうですけど、個人的に馴染みのある風景が映画にはたくさん出てきます。月並な表現ですけど、自分にとって人情味を感じられるエリアですね」

 話題は2017年2月22日、公開に先立って行われた完成披露試写へ。舞台での神木のトーク進行が素晴らしかったと話すと、染谷も同調する。

 「あれは本当に素晴らしかったですよね。ずっとニコニコしていられた」

 神木が恐縮しながら、「嬉しい」と笑う姿に場の空気が柔らかくなる。

 話をしながら将棋を指してもらう。勝敗は決まらなかったが、神木さんが明らかに強そうだと漏らすと二人とも笑う。

 神木の将棋初体験は小学校3年生時分、染谷は物心ついた頃のことで、二人とも祖父との対局だったそうだ。撮影に際して慣れるための対局を二人で行い、二海堂が乗るリムジン内での撮影中に本番の合図がかかるまで対局をしていたというエピソードも教えてくれた。

 舞台挨拶に向かう二人を見送り、僕らは六本木の街を離れ麻布十番へと向かった。多くの商店が立ち並ぶ、新旧が混在した魅力的な街だ。

 麻布通りの反対側に渡り、首都高を越えると住所が「三田」に変わった。古くからの街並みの先には大きなビルが顔をのぞかせている。

 映画のワンシーンを思いながら、大きな川沿いを歩きたくなった。桜にはまだ早いけれど、市ヶ谷あたりから飯田橋方面へでも神田川沿いを散歩しようか、それとも森下にでも出て隅田川を眺めながら缶ビールでも開けようか、そんなことを考えながら、麻布・六本木の街に別れを告げた。

2017年4月07日(金)

写真・小林鉄兵

 文・岡本英之

神木隆之介(かみき・りゅうのすけ)

1993年5月19日生まれ。埼玉県出身。『妖怪大戦争』(05/三池崇史監督)で、第29回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞し一躍注目される。その後も『劇場版SPEC』シリーズ(12~13/堤幸彦監督)、『桐島、部活やめるってよ』(12/吉田大八監督)、『バクマン。』(15/大根仁監督)、『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』(16/宮藤官九郎監督)など数々の話題作に出演し、傑出した若手演技派俳優として認められる。大友啓史監督とは、『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』(14)に続いてタッグを組む。

『サマーウォーズ』(09/細田守監督)、『借りぐらしのアリエッティ』(10/米林宏昌監督)など声の出演でも高く評価され、主人公の声を務めた『君の名は。』(16/新海誠監督)は大ヒットを記録した。公開待機作に、『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』(17/三池崇史監督)がある。

染谷将太(そめたに・しょうた)

1992年9月3日生まれ。東京都出身。『ヒミズ』(12/園子温監督)でヴェネチア国際映画祭マルチェロ・マストロヤンニ賞(新人俳優賞)を受賞。同作と『悪の教典』(12/三池崇史監督)で、第36回日本アカデミー賞新人俳優賞を獲得し、天才俳優の出現と騒がれる。

その後も、『清須会議』(13/三谷幸喜監督)、『永遠の0』(13/山崎貴監督)、『寄生獣』『~完結編』(14~15/山崎貴監督)、『バクマン。』(15/大根仁監督)、『映画 みんな!エスパーだよ!』(15/園子温監督)、『海賊とよばれた男』(16/山崎貴監督)などに出演、他に類を見ない演技力と増々評価を上げる。公開待機作に、『PARKSパークス』(17/瀬田なつき監督)、主演を務める日中共同製作の『空海 KU-KAI』(18/チェン・カイコー監督)がある。

『3月のライオン』

【前編】絶賛公開中 【後編】4月22日(土)2部作連続・全国ロードショー

配給:東宝=アスミック・エース

公式サイト: http://3lion-movie.com/ja/

©2017映画「3月のライオン」製作委員会

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