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氷見市 2
写真・文:熊谷直子

氷見のあさ

 氷見の朝は早い。市場でのセリを見たくまだ日が昇る前の海岸沿いを歩く。遠くに浮かぶ灯りを頼りただひたすらに。

 セリ場は思っていたよりも静かな世界で驚くも、その静けさの中に生命力を感じた。

 すっかり明るくなった空の雲間から光が射す。お腹が急にグゥと鳴り始め、一直線に朝食へ。

 「民宿あお」に戻ると炊きたてのお米の匂いが漂い、なんとも美しい朝食が机に並べられていた。片道一時間の朝の散歩のお陰もあるのだろうけれど、こんなに美味しい朝ご飯はなかなかないレベル。女将さんにそう伝えると、「毎朝市場で魚を仕入れる」のだと。魚を捌く大将は、今日は魚が沢山あがっていたと教えてくれた。

 朝食後の朝風呂を頂き、なんとも贅沢な一日の始まりとなった。

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シリーズ 氷見市
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