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染谷将太 × 瀬田なつき in 井の頭公園

 2017年4月4日、染谷将太、瀬田なつきと井の頭公園を歩いた。5月に100歳を迎える井の頭公園の映画『PARKS パークス』の取材のためだ。

 出演する染谷と監督の瀬田はこれまでも共同作業を続けてきた。俳優と監督として、あるいは染谷が監督した映画『シミラー バット ディファレント』(2013)に、瀬田が共同脚本として参加したこともあった。その最初の姿は瀬田の商業デビュー作『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』(2011)に見ることができる。

 満開の桜の中、多くの花見客でにぎわう公園をゆっくりと抜けていく。撮られるのは慣れないという瀬田に「カメラはないと思って」と声をかけた。どうしたらそんなふうに振る舞えるんだろうという話題に染谷が笑顔で話す。

 「僕はカメラがないと思ったことはないです」

 何だか妙に腑に落ちて、僕らはそのまま歩き続けた。

 吉祥寺の街について聞くと、染谷は「やはりバウスシアターですね」と答えた。「爆音映画祭」でも通ったという。瀬田は『とどまるか なくなるか』(2002)のワンシーンを撮影したと教えてくれた。

 そんな話を続けていると、二人が同時に指をさす。その先には雨戸の閉じられた見覚えある建物があった。瀬田なつきの映画は「未来への郷愁」とでも言うべき感情を僕らにもたらすけれど、瞬間別な時空に連れ去られるような思いがした。横浜・黄金町で撮影された『5windows』を吉祥寺の街頭で見た日のことを思った。そこにも染谷将太の姿があった。最初のコラボレーションから6年と3ヶ月、物語はずっと続いている。

2017年4月21日(金)

写真・小林鉄兵

 文・岡本英之

染谷将太(そめたに・しょうた)

1992年9月3日生まれ、東京出身。『ヒミズ』(11 /園子温監督)で第68回ヴェネチア国際映画祭マルチェロ・マストロヤンニ賞を受賞したほか、受賞歴多数。主な出演作に『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』(11 /瀬田なつき監督)、『WOOD JOB! ~神去なあなあ日常~』(14 /矢口史靖監督)、『寄生獣』(14 /山崎貴監督)、『バクマン』(15 /大根仁監督)、『さよなら歌舞伎町』(15 /廣木隆一監督)、『聖の青春』(16 /森義隆監督)など。2017年には『3月のライオン』(大友啓史監督)、日中合作の主演映画『空海 KU-KAI』(チェン・カイコー監督)が2018年公開予定

瀬田なつき

1979年大阪府生まれ。映画監督。横浜国立大学大学院環境情報学府、東京芸術大学大学院映像研究科修了。修了制作『彼方からの手紙』が評価を受け、『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』(2011/大政絢、染谷将太)で商業映画監督デビュー。映画『5windows』シリーズ、『あとのまつり』の他、配信ドラマや、いきものがかりなどのMV、CMなども監督する。最新作映画『PARKS パークス』(2017/橋本愛、永野芽郁、染谷将太)が公開中。

『PARKS パークス』

4月22日(土)よりテアトル新宿、4月29日(土)より吉祥寺オデヲンほか全国順次公開

公式サイト: http://parks100.jp

©2017本田プロモーションBAUS

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